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Blog記事一覧 > 5月, 2025 - KAIFUKU in 大 〜足と姿勢、自律神経の総合整体院の記事一覧

マットレス選びから考える体の健康

2025.05.15 | Category: 睡眠について

先程、患者様からマットレスの選び方についてご質問いただいたきましたので、回答もかねて私が考えるマットレスの合う合わないと、そこから見えてくる体の評価について考えてみました。
結論から言うと、
僕自身はマットレス選びで最も大きな影響を与えるのは 「関節の柔軟性」だと考えています。
ここでいう柔軟性とは、ストレッチの可動域だけではなく、 軟骨の状態、骨の変形、関節周囲の拘縮(こわばり)など、 関節そのものの“若さ”が関係してくると考えます。
特に硬めのマットレスで寝る場合、
・寝ている間に関節の微細な動きが必要になる
・体圧を分散するために、体が自ら動く仕組みになっている という特徴があります。
これは体が元気な人にとっては良い刺激になりますが、 関節が固くなっていたり、体が自体が炎症初期に近いような状態、ないしそのような状態が持続しているような体質の方にとっては、痛みを増幅させ、治癒を遅らせる場合があると感じます。
そうなると、
・若い方 → 硬めのマットレスに適応しやすい
・年齢を重ねた方 → 柔らかめの方が体に合いやすい という風に考えることができ、
実際に臨床でもその方が楽になる患者様が多くいらっしゃいます。
ただその一方で、固いマットレスでもとっても調子が良い高齢者の方がおられまして、私はここがとっても大事なポイントだと思っています。
何が言いたいかというと、単純に固いマットレスで寝ることで健康になると考えるのではなく、なぜ固いマットレスで身体が元気になるのかということについて、マットレス側の問題だけにするのではなく、皆様の体の問題についてもっと考える必要があるということです。
よく高齢者がお肉(たんぱく質)をとらないといけないといわれますが、それも同じです。なぜお肉を食べると元気になるのか?食べて元気がなくなる人はいないのか?あなたはお肉を食べると元気になるような状態なのか?について考えなければいけないと思うのです。
同じようなことは他にもいっぱいあります。
「コルセットはした方が良い?悪い?」
「筋トレは健康に良い}
「水は2リットル飲んだ方が良い」
「ダイエット、糖尿病と糖質制限」
「プロテインの摂取について」
「コーヒー1日3杯で健康」
「足がむくむのは塩分」
「正しい姿勢は背筋が伸びていること」
「ストレスは万病のもと」
すべて同じように考えることが大切だと思っています。
話が脱線しましたが、まとめると、
マットレス選びで大切なのは、固いほうが健康に良いと決めつけるのではなく、「現在の身体の状態」にマットレスを合わせることからはじめていき、変わっていく体の状態に合わせて選び治すことです。
逆に僕の治療の目的のひとつが、少し固めのマットレスが合っている状態を作るために体をコンディショニングすることでもある とも言えます。
マットレス選びで迷っている方は まずは、「有名人が使っているから」「人から良いって聞いたから」でもいいのですが、なぜそのマットレスが楽なのか?しんどいと感じるのか?を考えてみてください。きっとそれが健康へ一番の近道になるはずです。

根本治療について

2025.05.04 | Category: 治療について

「“楽しめる”という視点から見えてきた根本治療の本質」

 

私がシューズやインソール、酵素ドリンクなどを取り入れて施術を組み立てているのには、理由があります。

もちろんそれが、とても効果のある治療方法だということは間違いありません。

ただ、シューズ、インソール、酵素ドリンクを使わなくても、トレーニングを頑張れば、食事指導を頑張れば、痛みや不調を取り除けることがあります。

ではなぜそれらを取り入れるのか。

一言で言うと、それは「患者様が楽しめる」ことにつながるからです。

健康になるために必要なことを、ただ“我慢”や“努力”として捉えるのではなく、「歩くのが楽しい」「身体の変化が面白い」「飲んで嬉しい気持ちになる」

そんなふうに、前向きに取り組める状態をつくること。

それが、結果として身体を整える力を引き出す大きな要素になると、私は考えています。

 

日々、施術をしていたり、Instagramやブログなどで発信をしていると、ふと立ち止まって考えたくなる瞬間があります。

“根本治療”という言葉は、響きとしてはとても魅力的です。
しかし実際には、
「何をもって“根本”とするのか?」
「誰がそれを望んでいるのか?」
「そのタイミングは本当に今なのか?」
といった、答えのない問いと向き合い続けることでもあります。

私の思う“根本治療”を患者様が求めていなければ、それは治療家の独りよがりになってしまうのです。
「救いたい」
「今がベストなタイミングだ」
「いつか気付いてくれる時が来るはずだ」
その思いが強くなればなるほど、相手の背景や気持ちを置き去りにしてしまう危うさがあります。

患者様にとっての現実は本当にさまざまで、

仕事が忙しい方、介護や育児に追われている方、とっても余裕のある方、過去の治療経験に疲れてしまった方、遺伝的な体質と戦っている方。

「この方には今、絶対にこの治療が必要だ」

そう思って提案した治療内容が、本当に“その人にとって”の正解だったのか。
今となっても、はっきりと言い切れないことがたくさんあるのです。

また、知識や技術をいくら高めても、突き詰めれば突き詰めるほど、人体の奥深さを知ることとなり、

遺伝、心、生活習慣、環境などが複雑に絡み合う、人の人生の複雑さに、諦めるわけではありませんが、

もはや他人である私の対応力だけでは“限界がある”と言いきってしまう方が優しさであり、時に良い結果を生むのではと、

気が付けば自問自答していたりします。

ただ最近になって

大前提である治療の正解、不正解の中に“それって楽しい?”を加えることでより“根本治療”に近づくことになるのではと、言葉にしてはっきりと言えるほど、実感しているのです。

・施術+インソール処方で即効性を体感。
・デザイン、機能性の良いシューズを履いてワクワク。
・酵素ドリンクで健康的に楽しく食事介入。

笑顔やワクワクを一番のゴールとして、その中に私の治療ルールを付け加える。

“根本治療”という言葉の重みと曖昧さと一緒に

「また歩きたくなる」
「やってみたくなる」
「なんだか嬉しい」

そんな気持ちを一緒に共有できる整体をこれから作っていきたいと思っています。