歩き方に影響する「筋肉の強さ」
筋肉はただ鍛えるだけではうまく”歩けない” ”走れない” その理由とは
筋肉の強さは、歩き方や走り方にとって大切な要素のひとつです。ただ、筋トレをしているからといって「歩き方が良くなる」とは限りません。
実際に、ふとももやふくらはぎの筋肉はしっかりしているのに、変形性膝関節症や変形性股関節症、外反母趾、足底筋膜炎などによって痛みを抱えている方や、歩くとすぐ疲れてしまうとういようなお悩みの方が多くいらっしゃいます。
なぜでしょうか?
理由は「筋肉の強さ」だけではなく、「どう使われているか」がとても重要で、間違った動作を修正することができていないからです。
筋肉は、単独で動いているわけではなく、他の筋肉と連携しながら働いています。
どこかの筋肉が頑張りすぎていたり、逆にうまく使えていないところがあると、力の伝わり方が偏ってしまい、効率の悪い動きになります。
たとえば、
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太もも前側ばかりを使っている人は、膝に負担がかかりやすい
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お尻の筋肉がうまく使えていないと、歩幅が小さくなったり、バランスが取りづらくなる
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ふくらはぎの力に頼りすぎると、足首が硬くなり、足裏に痛みが出ることもある
どこかの筋肉だけが過剰に働いていたり、逆にある筋肉がうまく使われていなかったりすると、動作に偏りが生じます。
すると、力の伝わり方にムラができて、本来かかるべきでない場所に負担が集中することになります。
この動作パターンを見直し、整理整頓していくことが、身体を本来の状態に近づけるための第一歩になります。
当院では、筋肉のバランスや力の入り方を一緒に確認しながら、「どう歩くとラクなのか」「どう使えば無理がかからないのか」を一緒に探っていきます。
「筋トレをしているのに、どうも歩きにくい」「昔より疲れやすくなった気がする」
そんな方こそ、今の歩き方や身体の使い方を見直してみる価値があると考えます。