マッサージも大切な治療です
マッサージしても治らない
よく耳にする言葉です。確かに使い方や症状によっては、そう感じてしまう方もいらっしゃいますし、複数の治療を組み合わせる必要がある場合もあります。
けれども、実際には「マッサージだけで良くなる方」も多くいらっしゃると私は思っています。今日はそのことについて少し書いてみたいと思います。
感覚に気づくことの大切さ
私たちは普段の生活の中で、自分の呼吸や鼓動、体のつながり、筋力の左右差にまで意識を向けることはほとんどありません。ですが、ふと立ち止まってその感覚に目を向けてみると、「あたりまえ」だと思っていた世界が、少し違って見えてくることがあります。
マッサージも同じです。施術の最中に感じる感覚、そして施術後に「軽い」「重い」「痛い」などと変化する感覚に気づくことで、自分の体の内側に目を向けるきっかけとなります。
プロセスワークという考え方
アメリカの心理療法家アーノルド・ミンデル氏が提唱した「プロセスワーク」では、普段見過ごしてしまう小さな感覚や出来事を、良し悪しを判断せずそのまま受け入れることで、自然と状態に変化が生まれていくとされています。
私自身、これまでの施術を通して同じことを実感してきました。
マッサージ、トレーニング、姿勢や歪みの調整、インソール、瞑想、カウンセリング…。どれも「正しく伝われば」患者様にとって良い変化のきっかけになり得るのだと考えています。
「正しく伝える」ことのむずかしさ
ただし、ここでいう「正しい」とは、患者様自身が本来一番理解し、対処していくべきものかもしれません。しかし実際には、それを自分だけで見極めるのは難しいと感じます。
長引く不調の際は、人は次の3つの間で揺れ動きながら①→②→③のように回復に向けたプロセスを踏んでいきます。
①自分の感覚に従うこと
②その感覚を疑うこと
③どちらも公平に観察すること
この中で、とりわけ③の「公平に観察すること」知識と経験がなければ難しく、また情報過多の現代社会がさらにそれを難しくしています。
慢性症状が増えている原因ですね^^;
おわりに
「マッサージしても治らない」と言われることもありますが、マッサージも単なる筋肉のケアにとどめなければ、自分の体の感覚を見つめ直し変化していくきっかけになります。
様々な施術を通して感じる気づきこそが回復の第一歩ですね。
~足、自律神経、姿勢の総合整体院 KAIFUKU in 大~
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